レモショルートDay2
ムティ・ムクブワ・キャンプ(2,605m)〜シラ1・キャンプ(3,505m)
登山2日目(2024/8/27)
今日は標高を900m上げて、シラ1・キャンプを目指す。
昨晩は、完全に寝続けたわけではないが、20時から朝4時までは眠っていたと思う。途中でトイレに行きたくなって、暗闇の中、ヘッドランプで大を済ませたのは、なかなかのものだ。トイレから帰る途中で見た星空は凄かったが、木々がなければもっと一面の星が見えたはずだ。
ガイドから6時半モーニングコールと聞いていたので、ウェイターのジョルダンが起こしに来るのかと思っていたが、特にやってくることはなかった。テントの中で灯りをつけていたからかもしれない。

朝食は7時から。お粥にパン、オムレツ、ソーセージ、トマト。パンは火を通してあるし、テント泊でこれだけ食べられるのは幸せだ。お粥は日本人にもよく合う。消化もいいに違いない。

食事後の血中酸素濃度は94%。この高度であれば、影響はまだ軽微だ。
7時半出発のはずが、パッキングに手間取って、7時40分になってしまった。まぁ急ぐことはないのだが、待たせるのは好きではない方なので、気にしてしまう。

Shira1キャンプに向かう道はこれぞレモショルートといった感じで、初日からの続きでジャングルといっていい木々の生い茂った道を抜けていく。
途中、“You have a nice backpack. ”と言って来た登山客がいて、何のことかと思ったら、同じオスプレイのこれまた同じタイプのザックを持っていた。"Oh! Same!!" と笑いながら答えると、同行者の女性も"Same one."と笑っていた。
余談。これと似たようなことを去年の夏、上高地で経験したことがある。「素敵な靴ですね」と女性から声をかけられて、何だろう?と足元をみると、ゴローの登山靴だったのだ。以来、ゴローの登山靴を履いた人を見かけると、余裕のある時は同じことをしている。

さて、高度が上がるにつれて、植生が高山に適したものに変わって行く。雨が多いせいか、同じ標高で日本の植生と比較すると、こちらの方がサイズが大きい。
途中でメルー山(4,556m)が見えると、ゴッドウィルが教えてくれて、記念に写真を撮っておいた。

今日だけで900m以上標高を稼ぐので、登りはそれなりに続いていた。とはいえ、ゴッドウィルのペース配分は良く、ポレポレで進んで行った。レモショルートらしい緑豊かな道を進んでいくのはとても気持ちが良い。

「大丈夫。ゆっくり。問題ない。サワサワ、ポレポレ、ハクナマタタ」をゴッドウィルと何度も繰り返す。ほんとゆっくり登って、急いではいけない。
スワヒリ語で、「サワサワ」は「大丈夫」、「ポレポレ」は「ゆっくり」、「ハクナマタタ」は「問題ない」の意味。当たり雨だが、ライオンキングで聞いた言葉が普通に使われている。

登りが終わると、ゴッドウィルが電話で事務所に連絡をとろうとしたが、電波の入りが悪くうまくいかなかったようだ、衛星電話で繋いでいた。とても順調に行っていると報告したそうだ。その後も、キャンプ地で電波が繋がる限り、状況を報告しながら進んでいた。

標高3,500m地帯にこんな高原があるのだ

シラ高原に抜け出ると、Shira1キャンプが見えて来た。台地の中にあって、その先はキリマンジャロ本体ともうべきキボ峰だ。圧巻の景色。これが標高3,500m以上とはにわかには信じ難い。

シラ1・キャンプ到着
もう登りもないためか、ゴッドウィルのペースが少しだけ上がった気がする。ここまで来れば足取りも軽くなる。キャンプ地に到着するところはこんな感じ。動画を載せておく。なぜかトイレ(Wash room)の場所について会話している(笑)
シラ1・キャンプに着き、記帳して休憩。クルーたちはもうテントの準備を完了してくれていた。ウィルソンに聞くと、40分ほど前に着いたそうだ。我がクルーたちの足取りは速い。

ゆっくりではあるけど、5時間歩いて、うち4時間が登りだったので、それなりに疲れはある。少し横になることした。
テントで休んでいると急に激しい雨が降ってきた。テント内は大丈夫だったが、外のスペースが少し水に浸かり、ウィルソンがシートを移動して応急処置をしてくれた。居住スペースさえ濡れなければなんとかなるが、小分けした荷物はそれぞれ口を縛って万が一水が染み込んできても大丈夫なようにした。寝袋は一段高い位置にあるので安心だが、今日はシュラフカバーをして寝たほうが良さそうだ。
雨が上がると、キャンプサイトでは、あちらこちらから歌声が聞こえてきた。キリマンジャロでは、慣習として、それぞれのパーティでガイドやポーターたちが歓迎のハクナマタタの歌を歌ってくれるのだ。途中からだが、動画でも録っておいた。大人数パーティの歓迎は盛大だ。
18:30から夕食。少し冷え込んで来た。14℃。まだそんなに厚着しなくていいかと思っていたが、フリースの上に防寒着の薄手ダウンを来て、下は厚手のタイツを履いた。
夕食は、カボチャのスープから始まって、豆ごはんと野菜の付け合わせ、牛肉スープ。今回もボリュームが半端ない。美味しいのだが、無理して食べてもかえって身体に悪いので、残すことにした。残った分はジョルダンが食べてくれた。夕食はもう食べたというが、今日は疲れたというので、ちょうど良かったようだ。

彼らの食事はどうなっているのだろうと、ジョルダンに聞いてみると、彼らは別メニューの食事なのだそうだ。やはりそうだったか。このスタイルの登山では致し方ないが、自分だけ特別の登山スタイルはスッキリしないものがあるのも事実だ。
食事が終わると、ゴッドウィルのブリーフィング。明日も6時半起床で、6:40にお湯、7時に朝食、7時半に出発。明日は3時間の行程ですぐ着く。歓迎の歌をやるから楽しみに。ということだった。そう、周囲で何度か聞こえて来たハクナマタタの歌を歌ってくれるのだ。楽しみにしておこう。血中酸素濃度は91%。前日よりは下がったが、3,500mになるとこんなものか。
寝る前に外に出てみると、ジョルダンがいて、しばらく話をした。明日の歌を楽しみにしているというと、嬉しそうに口ずさんでいた。
テントに入りそのままシュラフにくるまってウトウトして眠りに入る。
ふとお腹が嫌な予感。時計を見ると、2時間ほど眠っていた。慌ててトイレに駆け込んだが、下痢だ。このキャンプ地はトイレが多いので、こういう時は助かる。ただし、原始的なトイレではあるが。それはさておき、何かにあたったか、食べ過ぎて胃が参っているのか、疲れか。どれもありそうだが、テントに戻って正露丸を飲んでおいた。


それにしても、外は満天の星空だった。見たかったものを見ることができた。キリマンジャロもシルエットでその姿を現してくれた。写真を撮り、しばらく景色に見とれていた。
[レモショルートDay3に続く]